ある日の空43 「小さなリゾート」
子どもの頃には、夏休みという大きな大きな喜びがあった。 小学生の時には、二度引っ越したが、夏休みが一番楽しかったのは、 鎌倉の漁師町、坂の下で過ごした小学校四・五年生の夏だった。 海水パンツを穿いて、バスタオルだけ肩に掛け、 毎日のように、海まで走って行ったものだ。新学期には真っ黒になって登校した。
写真は蒲郡沖に浮かぶ無人島の三河大島。
二つの海水浴場を持ち、夏季だけ連絡船が運航している。
夏限定の小さな小さなリゾートである。
このときは、港で突然、船に乗る気になったので、
水着を持参していなかった。
海の家で、ひたすらビールを飲みながら、
何も考えずに、半日ボーッと海を眺めていた。
お手軽に、素敵なリゾート気分を満喫できたのであった。