ある日の空45 「駒ヶ岳の空」
函館市内から駒ヶ岳が見えることに気づいたのは、恥ずかしながら3度目に訪れた時だった。
函館と山麓のリゾート地である大沼公園は、特急列車で20分ほどの距離だが、晴れた日には、写真のように堂々とした姿が、市内の各所から望める。
駒ヶ岳は、全国に幾つも存在するが、渡島富士とも呼ばれる北海道駒ヶ岳は、一度見たら忘れられない特異な山容を持っている。
函館や大沼から見ると、ご覧のようにやさしい稜線が裾野をなびかせている。だが、北側の森町あたりから望むと、荒々しい爆裂火口が怖ろしい姿を見せる。
この写真は、外人墓地前のカフェ「モーリエ」付近から撮ったもの。
灯台の位置がよくないのが残念だが、駒ヶ岳が薄化粧をしている姿が美しくてシャッターを切った。