第5回野村胡堂文学賞の贈呈式に伺いました。
- 2017/10/07 13:11
- カテゴリー:パーティー
昨日は、(社)日本作家クラブ主催の第5回野村胡堂文学賞の贈呈式に、第3回受賞者としてお招き頂きました。
今年は熊谷敬太郎先生の「吼えよ 江戸象」(NHK出版)が受賞なさいました。
熊谷先生、まことにおめでとうございます。
受賞作は、八代将軍吉宗の時代に広南(いまのベトナム)から長崎に上陸し、京都で天子から従四位の位階を受け、江戸で将軍に謁見したという実在のアジア象を描いた歴史小説です。
熊谷先生は『ピコラエヴィッチ紙幣』で、2010年に第2回城山三郎経済小説大賞(ダイヤモンド社)を受賞されている大先輩作家でいらっしゃいます。
今年は文芸以外の分野ですぐれた文化的功績を残された方に授与される第2回「あらえびす文化賞」の授賞式も、ともに開催されました。
あらえびすは、音楽や演劇に造詣の深かった野村胡堂の評論家としてのペンネームです。
第2回は、新国劇の伝統を受け継ぐ「劇団 若獅子」を30年余主催なさっている俳優の笠原章先生が受賞なさいました。
笠原先生、まことにおめでとうございます。
例年通り、銭形平次ゆかりの神田明神で開かれました贈呈式。
楽人が奏でる雅楽が響くなか、まずは本殿への正式参拝。
修祓(おはらい)の儀、祝詞の奏上、二人の巫女さんが舞う神楽など厳かながらも華やかな儀式でした。
隣接する明神会館長生殿で開かれました贈呈式&祝賀会は、今年もたくさんのお客さまがお見えになり、華やかに盛り上がりました。
昨日は、歴代受賞者の小中陽太郎、塚本靑史、吉川永青先生も勢揃いなさいました。
また、選考に携わっていらっしゃる文芸評論家の先生方ともお話しすることができました。
とても楽しいひとときでした。皆さま、ありがとうございました。
第五回を数えました野村胡堂文学賞。
いままでの受賞者と受賞作をご紹介します。(敬称略)
・第1回(2014年1月)「翔べよ源内」 小中陽太郎 (平原社)
・第2回(2014年10月)「サテライト三国志」塚本靑史(日経BP社)
特別賞「高橋英樹のおもしろ日本史」高橋英樹(ベストセラーズ)
・第3回(2015年10月)「私の愛したサムライの娘」鳴神響一(角川春樹事務所)
・第4回(2016年10月)「闘鬼 斎藤一」吉川永青 (NHK出版)
・第5回(2017年10月)「吼えよ 江戸象」熊谷敬太郎(NHK出版)
「銭形平次捕物控」の作者として世に知られる野村胡堂ゆかりのふたつの文化賞。この賞が歴史時代小説と時代劇の大きな発展につながってゆくことを願ってやみません。
受賞者の先生方のご健筆と、ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
Canon PowerShot G9x
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