ある日の空25 「東オホーツクの冬」
東オホーツク地方は、年間を通じて降水量が少ない。
実際に旅してみるとよくわかるが、冬場でも好天に恵まれる日が多い。
東オホーツクの中心地である網走市について、回りの知人たちに聞いてみると、来る日も来る日も晴れない、どんよりとした暗い空のイメージを持つ人が少なくない。
が、これはどうも、高倉健の代表作である『網走番外地』の影響のようである。
参考までに横浜市の統計と網走市の統計を掲げてみる。
年間降水量は横浜の半分に過ぎず、冬季でも降雪が少ないことがわかる。
網走市のサイトでも、この土地の気象について、「夏は最高気温が30℃を超える日もあります。また、冬は-10℃以下になりますが、北海道内の内陸部に比べると冷え込みは厳しくありません。最近は積雪の多い年が続いていますが、オホーツク海沿岸は北海道内でも雪の少ない地域です」と紹介している。
知床半島の付け根に位置する網走が、豊かな自然に恵まれていることは言うまでもない。
冬の寒さを除いては年間を通じ季候もよく、人の気風も素晴らしい土地柄だと感じている。
写真は、白銀に輝く斜里岳。12月末の姿である。