ある日の空33 「大切な場所」
- 2012/09/06 19:57
昨夜は飲み会だった。
Eさん、Kさん、Sさんと三人の美女とテーブルを囲んでいろんな話に花が咲いた。
これはこの夏に行われたあるプロジェクトの打ち上げなのだった。
僕もいささかお手伝いをさせて頂いたので、お声が掛かったわけで、昨夜に限ってモテまくっていたというわけではない……残念ながら。
宴が進むうちに、意外な事実が発覚した。
Kさんは、かつて、「とほ宿」で働いていたことがあるというのだ。
「とほ宿」と言っても、多くの人にはなんのことかわからないだろうが、北海道を中心に展開されているドミトリーである。
もし、あなたが、ひと味違った北海道の旅を考えているのなら、選択肢の一つとして検討して頂ければ幸いである。
多くの人の幸せのために、とても大事な仕事をされているKさんだが、こころ優しきお姫さまのような方だと、勝手なイメージを描いていた。
きめ細やかな心を持つ優しい方というイメージは、必ずしも崩れてはいない。
だが、学生時代から北海道にハマっていた僕としては、Kさんに、旅人の心が通ずることに、
なんだか、とても嬉しくなってしまった。
20代の頃、仲がよかった友人の一人は、現在は某「とほ宿」のオーナーをしていたりもするのである。
Eさんも北海道フリークで、かつてはカワサキのバリオスにテントを積んで、道北、道東を中心にソロでキャンプ三昧の生活をしていたこともある女性だ。
テーブルは、いきおい北海道の旅の想い出で盛り上がってしまった。
たとえば、廃線となって久しい深名線の駅の話など、ちょっとフリークな会話が続いた。
あんまり楽しかったので、つい酔っ払ってしまった。
三人にはなんとも申し訳なく……この場を借りてお詫びを言わせて頂きます。
写真は8月終わりの東オホーツクの黎明。
イチイの古木の向こうに夜が明ける。
遠くのシルエットは、知床の山々である。
この高台は、僕の心の中でとても大切な位置を占めている場所である。