☆☆三田主水先生に書評を頂きました☆☆
伝奇時代劇アジテーターの三田主水先生に『おんな与力 花房英之介 【一】』(双葉文庫)の書評を頂きました。
とても素敵な書評です。皆さまにお読み頂ければ嬉しいです!
★「時代伝奇夢中道 主水血笑録」(2021.4.13)
――鳴神響一『おんな与力 花房英之介 一』 奇想天外、おんな与力颯爽の登場
一部を引用致します。
――そして本作をさらに面白くしているのが、一種の警察小説的な味付けであります。
もちろん時代小説の奉行所ものというサブジャンル自体、警察小説・刑事小説の時代劇版という趣が強いのですが――本作では、主人公を同心ではなくいわばキャリア官僚である与力に設定することで、より組織内での縦横の関係性・軋轢に晒されやすい設定としているのが、英之介自身のややこしい立場と相まって、印象に残ります。
さらに面白いのは、そこにさらに組織外、すなわち火付盗賊改との一種の所轄争いも絡んでくる点なのですが――そんなライバルである火盗改側に、英之介の幼馴染で今も親友である熱田雄之進がいるという人物配置もまた、実に巧みといえるでしょう。――
三田主水先生は、時代小説の文庫解説や書籍等の解説でご活躍なさっています。
いつも拙作にあたたかい書評を頂き深く感謝しております。
今後ともご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申しあげます。