フェリペ四世の肖像
- 2020/04/25 12:23
フェリペ四世(1605 - 1665)
『エスパーニャのサムライ~天の女王』の重要な登場人物をもう一人。
イサベル・デ・ボルボンの夫であるスペイン国王フェリペ四世。
即位したときは17歳という若さで、本作でも18歳で登場します。
この肖像画は本作の副主人公であるベラスケスが1626年から1628年頃に描いたものです。(パブリックドメイン)
若き日は政治を寵臣オリバーレス公伯爵に任せっきりで有能な王だったと言えませんが、温厚な性格で乗馬も射撃の上手でもあり、国民には人気がありました。
美術に対する見識眼が高く、ベラスケスやルーベンスのよきパトロンでした。
ヨーロッパ最高峰の彼の美術コレクションが、後にプラド美術館の中心となってゆきます。
スペイン・ハプスブルグ朝は彼の子であり、次の国王であるカルロス2世で断絶します。
幻聴は、「バロック時代のサルスエラ」詰め合わせ(公式)
フェリペ四世時代のスペイン音楽です。
残念ながら本作の少し後の曲ばかりですが、雰囲気はほぼ同じだったと想像しています。
ホセ・アントニオ・モンターニョ(José Antonio Montaño)指揮、ラ・マドリレーニャによる演奏です。ソプラノはSusana Cordón。
先日再放送されたFM湘南ナパサの番組でもマリア・バーヨのソプラノでバロック時代のサルスエラをお送りしました。