★★三田主水先生に『おいらん若君 5』の書評を頂きました!★★
- 2019/10/22 12:03
- カテゴリー:作品・お仕事
伝奇時代劇アジテーターの三田主水先生に『おいらん若君 徳川竜之進 5 昇龍』(双葉文庫)の書評を頂きました。
とてもありがたい書評です。皆さまにお読み頂ければ嬉しいです!
★「時代伝奇夢中道 主水血笑録」(2019.10.22)
――鳴神響一『昇龍 おいらん若君徳川竜之進』 最後の激闘、そして竜之進が得たもの
一部を引用致します。
――いかに決して客とは同衾しない花魁であったとはいえ、血気盛んな青年、それも尾張徳川家のご落胤が、女として着飾り、男たちの好奇の視線を向けられることがどれだけの苦痛であったことか……
それはこれまでの物語で幾度も描かれてきた――というより、その境遇への反発が、本シリーズの竜之進の冒険の原動力ですらあったと言っても構わないでしょう。
そんな竜之進にとって、戦いが終わった後にこれまでの人生を屈辱として一切捨て去り、一顧だにせず新たな道を行くことは、ある意味当然の選択であるかもしれません。
しかし――しかし結末に至り彼が選んだのは、決してそれまでの自分を否定するものではありません。これまでを受け止めた上で、その上で自分自身として生きる道――その選択ができたという事実こそが、竜之進の大きな成長を物語るものでしょう。それが何よりも嬉しいのであります。
三田先生、竜之進を最後まであたたかく見守って下さり、本当にありがとうございました。
「おいらん若君」シリーズを書き終えて淋しい気持ちでおりましたが、ふたたび新しい時代小説に取り組んでゆく勇気と大きなエネルギーを頂戴できました。深く感謝しております。
三田先生には『おいらん若君 徳川竜之進 4 凶嵐』の書評も頂いております。
★「時代伝奇夢中道 主水血笑録」(2019.7.10)
――鳴神響一『凶嵐 おいらん若君徳川竜之進』 クライマックス目前!? 立ち塞がる思わぬ「敵」
ご紹介と御礼が大変遅くなってしまい、まことに申し訳ございません。
三田先生は、時代小説の文庫解説や書籍等の解説でご活躍なさっています。
いつも拙作にあたたかいお言葉を頂戴し深く感謝しております。
今後ともご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申しあげます。