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カテゴリー「旅の想い出」の検索結果は以下のとおりです。

ある日の空3  「蒼暮」

東オホーツクの夕暮れ

こんな空は北海道でしか見られない……。
東オホーツクの夕暮れ。


「梅雨が明けた!」

sakuramasu12.jpg

関東地方でも梅雨が明け、いよいよ夏本番である。 あんまり暑いので、涼味のある写真でもアップしよう。

sakuramasu22.jpg

写真は、ジャガイモ畑を撮った清里町の山奥にあるさくらの滝である。

ヤマメ(北海道ではヤマベと呼ばれる)は海に下ると、サクラマスと姿を変えるが、産卵のために故郷の川に戻ってくる。
この滝には、3000匹が戻ってくると言うから、驚いてしまう。
滝を遡上するエネルギーを持った者だけが、子孫を残せるのだろうか。
三枚目の写真では、なんとか産卵色の赤い腹が確認できる。

サクラマスの滝3

さくらの滝は道東の清里町にある。
北海道には、大切にして行かなければならない美しい自然がまだまだ残っている。


ある日の空 「新緑」

sora1.jpg

カラマツやシラカバを初めとする低山帯の新緑は、本当に美しい。
かなり昔のこと、今の時期に富山県の黒部峡谷鉄道沿いにある鐘釣温泉に泊まった。
素晴らしい山菜料理を頂きながら、五十代くらいの女将さんと四方山話をした中で、「わたしはここの紅葉も好きだけど、やっぱり新緑の季節が一番いいと思う」と聞いた。

僕はどちらも好きだが、生命が伸びゆく新緑の美しさは格別である。
有終の美である紅葉とは、ひと味違うさわやかさにあふれている。
ゴールデンウィークも引きこもって、ずっと小説を書いていたので、今月の末か六月の頭あたり、北アルプスの山麓にでも新緑を眺めに行きたいものだ。
が、抱えている仕事のペースを考えると、実現できるかどうかわからない……。

写真は群馬県の山の中。寝転んで新緑を眺めていたら、ジェット機が一機、白い航跡を残して飛び去っていった。
数年前の五月。法師温泉に泊まった帰り道だった。


「雨降る碧の川辺に咲く桜」

「雨降る碧の川辺に咲く桜」

ようやく、湘南地方でも桜の花が盛りを迎えようとしている。
こんな年は珍しい。と言うか、僕の記憶にはない。
近くの街に住む老父と電話で話していたら、実家の周りの山の桜は、三十年来で一番遅いそうである。

十年ほど前まで、僕はこの時期に富山県の庄川流域の桜を毎年見に行っていた。
庄川流域は、毎年、ほぼ四月十日頃に盛りを迎えるのである。
湘南地方の桜の盛りは年度の変わり目なので、なかなかゆっくり花見ができないからでもあった。

東北地方ではさらに遅くなる。
たとえば、緯度的には最南にあたる奧会津地方ですら、山中では雪深いためか、桜が咲き始めるのは、四月の末頃である。

写りはよくないが、今日の一枚は、新潟と山形の県境付近で撮ったもの。
盛りを過ぎてはいる桜だが、白碧の川面と新緑との取り合わせの美しさに、ハッとさせられて、クルマを止めたのだった。
ゴールデンウィークに、新潟県の村上沖に浮かぶ宝の島、粟島にキャンプに出かけた帰り道だった。
荒川と米坂線沿いに東へ進み、小国を経て米沢盆地から、会津へ入って帰ってくるのがいつものルートだった。

被災地の多くは、ゴールデンウィーク前後が、桜の盛りになる土地が多い。
被災者の方々が、少しでも穏やかな気持ちで桜を眺めることができるような、そんな明日が生まれることを祈って止まない。


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第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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