ある日の海4 「粟島の桜」
今年の桜は遅かったが、桜前線が北上してきた。
首都圏でも開花の報を聞いた。
東京大学が秋の入学を検討しているらしいが、我々の中には、入学式は桜というイメージがある。
だが、雪国出身の友人は、入学式=桜というイメージを持っていない。
当然であろう。たとえば、有名な角館の武家屋敷のしだれ桜も、弘前城の桜もゴールデンウィーク頃に開花する。
地域による季節感の違いについては、柳田国男の名著『雪国の春』に詳しい。
ご紹介しようと思ったら、絶版になっているようで残念である。
追記:キンドル版で復刊されていました。
→『雪国の春』Kindle版
写真は日本海にぽつんと浮かぶ粟島の桜と静かな春の日本海。
島を去る船の上から撮ったものである。
島開きに沸く粟島を立ち去るのが淋しかった。
これもゴールデンウィークの想い出である。