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カテゴリー「道東」の検索結果は以下のとおりです。

好きだったキャンプ場。

多和平1


北海道には何度もキャンプ旅に行きました。
最初は30年前の24歳のとき、最後は8年前の2009年です。

当然のように好きなキャンプ場もたくさんありますが、あまり写真が残っていません。
フィルムカメラの時代はカメラは風景写真専用でした。
デジカメに移行するのは遅かったし、その後も記念写真をあまり撮りませんでした。
素晴らしい光景にもたくさん出会えたのに、記録に残していないことが悔やまれます。

写真は珍しく記録している「多和平キャンプ場」です。
摩周湖に近い川上郡標茶町にある「360°の地平線」が見えるキャンプ場で、道内の大好きキャンプ場ベスト5に入ります。

多和平2


まわりは一面、町営牧場です。自然環境はよくないともいえますが、眺めのよさは抜群。これぞ北海道という景色が楽しめます。
施設は、炊事場と駐車場にあるトイレ以外には何もないです。
でも、隣接するレストラン「グリーンヒル多和平」で食事もでき、食材や酒も買えます。
昼間は展望台目当ての観光客も来ますが、オートキャンプができないのでテントの数はいつも少なく、数張り程度です。しかも当時はタダでした。

多和平3


展望台から望む夕焼けや星空は、本当に素晴らしいものでした。
夜には10Kmほど離れた養老牛温泉の露店風呂に入りに出かけます。そうシマフクロウの来る温泉です。

温泉から帰ってくると、いつも展望台の真下にフォールディングチェアを置いて、星空を眺めながら酒を飲んでいました。
緑の大地を渡る薫風がさわやかに吹き渡ってゆくのでした。
2007年8月6日の撮影です。

多和平4


あんな至福の時間を失っても、それでもいまの仕事がいいのか。
迷うことなく、答えはイエスです(*^∪゜)v


["What a Wonderful World"]

"What a Wonderful World"

幻聴は、ロッド・スチュワートで"What a Wonderful World"(VEVO)

Pentax K-10d + DA16-45mm F4

北の国から

清里町


ジャガイモの花の続き。
8割近い生産量を誇る北海道では、もちろんずっと後に咲きます。
写真は摩周湖に近い清里町のジャガイモ畑。10年前の8月です。

二位の産地が、長崎県(約1割)というのが、オランダ船でやってきた来歴を示しているような気がしておもしろいですね。花期は茅ヶ崎と変わらず、いまごろらしいです。


「北の国から」Trailer

「北の国から」Trailer

幻聴は、『北の国から』テーマ曲。(講談社公式サイト)
もう36年も前のドラマなんですね。
この春より、『北の国から』全話収録DVDマガジンが講談社から発売されています。

Pentax K-10d + FA77mmF1.8 Limited


ある日の森5 「みにくいアヒルの子」  

みにくいアヒルの子

アンデルセンの『みにくいアヒルの子』を知らない人はないと思う。
みにくいアヒルの子にシンパシーを感じたり、廻りのアヒルたちに怒りを覚えた人も少なくないだろう。
みにくいアヒルの子が、美しいハクチョウに成長するシーンに感動を覚えた人もいるかもしれない。

でも、ハクチョウのヒナの姿を知っている人って、意外と少ないのではないだろうか。
ヒナではないが、オオハクチョウの幼鳥はこんな姿をしている。
僕は、カワイイと思うのだが、いかがだろう?
当然ながら、自然界ではアヒルと一緒に育ったりしないので、廻りから、いじめられるわけもない。
この幼鳥くんも、のんびりとした明るい表情でモデルになってくれた。
この写真も、前回のエントリーと同じ時に、屈斜路湖の砂湯で撮ったもの。

もう一度、読んでみたいという方は、アンデルセンの全文を文豪の菊池寛が、昭和3年に翻訳した作品が『青空文庫』で読める。
子ども向けの絵本とはちょっと違うイメージかもしれない。


ある日の森4 「湖畔にくつろぐハクチョウたち」 

屈斜路湖砂湯にくつろぐハクチョウたち

湖畔にくつろぐオオハクチョウ。
撮影場所は阿寒地方の屈斜路湖。
撮影したのは、ちょうど今頃の時期。
極寒の地なのに、湖が凍っていないのが不思議でしょう?

ご存じの方も多いとは思うが、屈斜路湖には湖畔に温泉の湧出する場所が、何カ所か存在する。
この写真を撮った場所は、東岸の砂湯である。
背景の湖上に漂うのは、霧ではなく湯煙というわけ。
オオハクチョウたちが、のんびりゆったりしている表情が、なんとも楽しくてシャッターを切った。

みんなに紹介したくて、Wikimedia.commonsにアップしといたら、なんとイギリスのBirdwatch誌がサイトで使ってくれた。
撮影者冥利に尽きるとはこのこと。
※追記:今年に入って記事は削除されたようです。(2017.7)


ある日の森3 「ハンサムなキタキツネ」

キタツキツネ1

しばらくサボっていたが、『ある日の森』シリーズ第三弾はキタキツネである。
キタキツネには楽しい想い出が多い。
オホーツク海に突き出た音稲府岬にかつて存在した小さなキャンプ場で、潮騒のもと、灯台の光もかすむほどの満月に照らされ、跳ね回るキタキツネと小一時間も遊んでいた想い出。
別寒辺牛湿原奥の幾枝にも分かれた林道で、道を失って途方に暮れていたときのこと。
突然現れたキタキツネの後を追いかけたら、人里に出られた想い出。
北海道に何度も旅するうちに、たくさんの童話めいた想い出をキタキツネたちは僕に与えてくれた。


キタツキツネ2

だが、人間を見ると寄ってくるようなキタキツネを作り出してはまずいのである。
キタキツネは好奇心が強い上に頭のよい動物なので、育ってくる過程で出会ってきた人間との関係によって、個体ごとに人間との距離の保ち方が違う。
人に寄ってくるキタキツネは、観光客などから与えられたエサの味を覚えているのである。

キタツキツネ3

キタキツネにえさを与えてはならない。
それは彼らの生命を縮めることにつながる。
また、キタキツネに触れてはならない。
彼らはエキノコックスなどの寄生虫を持っているからである。
キタキツネと一定の距離を保つことは、お互いの幸福のために必要なことなのである。

キタツキツネ4

キタキツネほどの高度な知能を持っている動物になると、個体ごとにまるで顔つきが違うのがはっきりわかる。
このハンサムなキタキツネくんとは、津別峠で数年前の8月の終わり、ちょうど今頃の季節に出会った。
彼は蕗の葉の間からずっと僕を見ていたが、それ以上は寄って来なかった。
北国の高所だけに、霧の中にはすでに秋の気配が漂っていた。


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第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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