『安土唐獅子画狂伝 狩野永徳』(徳間書店)、『しょったれ半蔵』(小学館)『おもちゃ絵芳藤』(文藝春秋)など、意欲的な作品を次々に上梓され、大活躍なさっている歴史時代小説界の超実力派若頭、谷津矢車先生。
ツイッターに『謎ニモマケズ 名探偵・宮沢賢治』』の素晴らしいご感想をご投稿くださいました。
僕の原点を冒険小説とご理解頂いてのご評価、本当に嬉しいです。
谷津先生のお許しを頂いてこちらに転載させて頂きます。
皆さまにも、ぜひ、お読み頂ければありがたいです。
――鳴神響一「謎ニモマケズ」(祥伝社)を拝読し始めているのですが、この著者さんの原点たる冒険小説だ! とワクワクしている今日この頃。
「謎ニモマケズ 名探偵宮沢賢治」(鳴神響一 祥伝社)読了。眼前で起こったロシア人司祭の殺人によって、宮沢賢治は列強の巨大な暗闘に巻き込まれてしまう。なぜ司祭は殺されたのか、そしてなぜ列強は日本で暗躍しているのか。
鳴神響一先生はとかく広げる風呂敷が大きな作家で、異文化との衝突と相互理解を好んで描かれる方だという印象がありますが、本作もまさにそんな一作。
東北という特殊な地、そしてその地に集う国家的謀略、そしてある秘密、ある「お宝」を巡る謀略戦……。そう、本書は正統な冒険小説なのです。
「秘密」「お宝」とはなにか。ネタバレになるのであえて述べませんが、確かにこの「秘密」はぶっとんでいながらも説得力があるぎりぎりのところを提示なさっているな、と思いました。――
谷津先生、本当にありがとうございます。
拙作について正統な冒険小説とのお言葉を頂き、とてもありがたいです。
次回作への大きな勇気を頂けました。
これからもどんどん大風呂敷を広げて参りたいと存じます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。
★『安土唐獅子画狂伝 狩野永徳』(徳間書店)
意欲的な画道小説を書き続けて来られた谷津先生が、今作では、きらびやかな安土城障壁画誕生への永徳の闘いを描きます!
――「貴様に絵を頼みたい」。織田信長からの依頼は、計百枚にも及ぶ安土城障壁画だった。信長の機嫌を少しでも損ねたら、自分の首が飛び、家が絶えかねない。狩野派の行く末を案じ逡巡する永徳だったが、すべてを捨てて安土に向かうことを決意する。一世一代の大仕事。己の魂を筆にのせた迫真の絵は、覇王を納得させることができたのか? 天才絵師の孤独な闘いを描いた、絵師小説の決定版! (徳間書店サイトより)
Pentax K-1 + DFA 28-105mmF3.5-5.6