斬新な視点で歴史を描き続ける歴史時代小説界の若手ホープ、谷津矢車先生。(僕より先輩です)
ツイッターに谷津先生が『脳科学捜査官 真田夏希 ドラスティック・イエロー』(角川文庫)の素敵なご感想をご投稿下さいました。
谷津先生のお許しを頂いてこちらに転載致します。 皆さまにも、ぜひ、お読み頂きたいです。
――『脳科学捜査官 真田夏希 ドラスティック・イエロー 』(鳴神響一 角川文庫) 読了。神奈川県警の心理職特別捜査官である真田夏希は、横浜ナイトクルーズに参加中、埠頭の爆発事件に遭遇する。やがて、この事件がテロ事件だと判明し、夏希はこの事件の解明に向け動き始める。
このシリーズ、今の神奈川を描くシリーズに成長していて、一読者として大変期待が高くなってきました。今回は、横浜カジノ構想の撤回を求めるテロリスト「レッド・シューズ」と夏希の対決が主軸となっていくわけですが……。
夏希、成長したなあ……。あくの強い現場刑事たちに薫陶を受けたおかげか現場百遍の精神が身につき、かつ管理官クラスとのやり合いを経て、大局眼も身に着けつつある。現場と帳場の間を自由に飛び回り、膠着した事態を解決させる、「魅せる捜査官」になってきてます。
事件についてはネタバレになるので何も言えないのですが、あの人が再登場したり、あの人が大活躍したりとこれまでの登場人物を大事にしてくれるので、その点も非常に楽しいです。
(それにしても夏希、恋愛フラグが二~三個立っていて、どのルートがトゥルーエンドなんだと震えております(ラブコメ脳)――
谷津先生、本当にありがとうございます。
夏希の成長を感じて頂き、「魅せる捜査官」とのお言葉を下さって、大変にありがたいです。大きな勇気を頂戴できました。
トゥルーエンドは僕にはもちろん、たぶん夏希自身にもわかっていないと思います。果たして6巻以降で進展するのでしょうか?
これからもご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申しあげます。
★谷津先生の新刊です!
『桔梗の旗』(潮出版 2019.12.5)
――奇才が描く、明智家二代の父子の物語!
写真は夏希の故郷、雪晴れの函館。
Pentax K-10d + DA 55-300mm F4-5.8