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工房“F Line”をお訪ねしました。

三人のクリエイター(撮影:鳴神響一)
三人のクリエイター(撮影:鳴神響一)

月曜日にはすごくラッキーなことがありました。

そぼ降る雨の中、海に近い工房"F Line"をお訪ねしました。 彫金工芸作家である秋濱克大さんと、皮革工芸作家の藤咲和也さんの素敵な工房です。 友人の画家、大和田いずみさんのご紹介で、カードケースを作って頂くためです。

大和田さんがペインティングをした革を、藤咲さんがカードケースに仕上げて下さる。
秋濱さんが和彫りの技法で手彫りなさった素晴らしいシルバー・パーツが決めとなる。
そんな夢のようなコラボ・カードケースです。

藤咲さんから「どこでも好きなところをカットしますよ~」とのありがたいお言葉。
ところが、大和田さんのペインティングなさった革の素晴らしさと言ったらありません。
どこをとっても、素敵なアブストラクト絵画になってしまうのです。
悩みに悩んで、決められなかったのは、決して、僕の優柔不断な性格のためではありません。

決められずにいると、三人のクリエイターは「どれどれ」と身を乗り出しました。
そのあとの楽しさったら、ありませんでした。
藤咲さんが作って下さった型紙を革の上に置いて、カットする場所探しが始まりました。

「これだとヨーロッパテイストな感じ」
「ここでとると、上昇するような勢いがあるね」
「この部分だと、結構、変化に飛んでるよ」

三人と一緒に、なんと一時間もトリミングする場所を模索し続けました。
手作りの工芸品が大好きな僕にとって、このうえなく楽しい時間でした。
たまたま、三人のお時間にゆとりがあった時に伺えた幸運に感謝!

三人のクリエイターの皆さま、貴重なお時間をありがとうございました。 完成して受け取りに伺う日が楽しみでなりません。

秋濱さんの、繊細で信じられないほど手の込んだ完成度の高い金属工芸。
藤咲さんの、とても明るく楽しい遊び心満載の独創的な皮革工芸。

ふだんの暮らしの中で、身につけ、使うことのできる美しい贅沢です。
ぜひ、下のリンクからご覧下さい。

★F line

★Akihama

★Akihama(FB)

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今日は、大学の教養ゼミの同窓会でした。

バラの花

今日は、大学時代の恩師、鈴木重生先生を囲んでの同窓会でした。
法学部出身なのですが、僕の大学には教養課程にもゼミがありました。
僕は、フランス文学者で、小説家でもいらっしゃる鈴木重生先生のゼミを履修していました。

このゼミのテーマが、いまの仕事につながる「大衆小説の面白さを考える」だったのです。


テキストは、もう絶版になってしまいましたが、学藝書林の『物語の饗宴』というアンソロジーでした。

先生がお選びになった、この本がスゴい。
Amazonに掲載されている内容紹介によれば……
――直木三十五の時代劇あり、江戸川乱歩の推理小説あり、夢野久作のサスペンスあり、水上勉の説話あり、星新一のショート・ショートあり。小松左京、司馬遼太郎の自選作をも収録。世にも不思議な18の物語。――


この本から、一人一作を選んで、そのゼミ員なりの分析を発表し、みんなで意見を交わし合うという、本格的なゼミでした。
先生は、基本的にはゼミ員の話を黙って聞いていらっしゃるというスタンスだったのですが、時々、鋭い一言を下さいました。
小説のおもしろさ、難しさというテーマについて、先生から教えて頂いたことは、少なくありません。
ちなみに、僕が選んだ作品は、江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』でした。
その頃の未熟な発言を思い起こすと、いまでも顔から汗が噴き出します。


当時のメンバーは23名。実に多士済々なメンツでした。
大学時代は、すごく盛り上がり、先生にもご出席頂いて、自主ゼミや合宿も開催しました。
僕にとっては、専門ゼミ以上に大切な存在でした。


数年前に、同窓会が始まりました。最低でも一年に一回、先生を囲んで小説好きだった30年前のワカモノたちが集まります。10名くらいのメンバーが集まった会もありました。
その上、ただの同窓会ではなく、いまでもゼミをやるのです!
今回は、とても嬉しいことに、『わたしが愛したサムライの娘』を選んで下さいました。
鈴木先生をはじめ、皆さまから貴重なご意見を頂き、本当に素晴らしい会でした。


鈴木先生、ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。

「素晴らしき一夜」

桜の季節――塩尻にて(撮影:鳴神響一)

昨夜は春の嵐が湘南地方を襲った。 そんななか、僕は卒業以来たぶん初めての高校の同窓会に参加した。 三年生の時に担任して頂いた社会科のH先生がご勇退なさったので、 先生を囲んで、感謝の気持ちをお伝えしようという会だった。
「マスメディアの情報を鵜呑みにしてはいけない」 先生のお教えを、僕は十八歳の時から忘れた日はなかった。 僕の精神形成の上で、大恩ある師なのである。
パーティー会場は同窓生の七菜さんのお店。 『オーガニック七菜』(湘南店)である。 自然食のお料理はびっくりするほど美味しかった。 やさしさと愛と誠意がぎっちり詰まった一品一品だった。
素晴らしいお料理にも増して驚いたことは、 三十年を超える長い長い年月を隔てて再会した同窓生たちなのに、 まるで、昨日教室でさよならしたばかりのように、 すんなりと話せたことである。
若い日々を同じ空間で過ごしていたことが、 こんなにも素敵な、人と人とのつながりを造るものかと、 なんだか、すごく嬉しくなった。
七菜さんがご用意下さった会場はあまりに居心地がよく、 吹きすさぶ春の嵐から僕たちを優しく護り、 気づいてみれば、日付が変わっていた。 僕にとって一生忘れられない一夜となった。
会を企画して下さったMさん、いろいろとお心遣い頂いたSくん、 声を掛けて下さったDくん始め 皆さん、本当にありがとう。

『画家の食卓』は素敵な本

冷たい雨の中、帰宅すると、郵便ポストにレターパックが投函されている。
大和田いずみさんの『画家の食卓』が届いたのである。

これは、とても素敵な本だ。
画伯描くアントルメの表紙から始まって、レシピの凝りまくりの写真の数々、洒脱なイラストと、むろん、ビジュアル的にも豪華で素晴らしい。

が、この本の魅力はそこに留まらない。
あかるい海辺の街に暮らす画家家族のゆったりとした毎日の時の流れに、 こころ惹かれるのである。

愛とやさしさに包まれた時間が生み出したレシピは、不思議な無国籍感と癒しの力を持っていて、とても、魅力的なのである。

美味しいもの持つ力や、やさしい時間を感じたいなら、ぜひ、お手にとられることをお薦めする。

いい本をありがとう。

『画家の食卓』


『画家の食卓』

画家でフラメンカの大和田いずみさんが、すてきなレシピ本を出版された。

『画家の食卓』

とてもやさしい雰囲気の画集はこちら……癒される画風なのである。

IZUMI OHWADA―大和田いずみ画集

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第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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警察小説アンソロジー『偽りの捜査線』

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