"平松加奈 SPECIAL PROJECT" ライブ最高でした!
- 2015/07/07 12:07
- カテゴリー:フラメンコほかライブなど
日曜日の夜は平塚サンタナで開催された"平松加奈 SPECIAL PROJECT"のライブに出かけました。
ヴァーチュオーゾ(名人)四人の創り出す繊細かつ大胆な音の綾。
独創的でで明るくオリジナリティあふれるアレンジの数々。
鳴神が大好きな音楽をいっぱいに詰め込んだ玉手箱のステージ。もう最高でした!
"平松加奈 SPECIAL PROJECT"の皆さまとともに
平松加奈さん (vln)、鳴神、 新澤健一郎さん (p)、
海沼正利さん (per)、 伊藤寛康さん (b)
タンゴの名曲"ラ・クンパルシータ"と、みんなが知ってるラテンナンバー"タブー"の二曲から始まったステージ。オーディエンスは、あっという間に音のるつぼに引き込まれます。
伊藤寬康さんの新解釈による"タブー"のアレンジは、超クールで本当にカッコよかったです。
伊藤さんのメロディアスなベースを全面的にフューチャーしたスティービー・ワンダーの"オーバージョイド"の洒脱なきらめき。
海沼正利さんのパーカッションが炸裂したアイアート・モレイラの"Tombo in 7/4"のリオのカーニバルみたいな楽しさ。
平松加奈さんのヴァイオリンと新澤健一郎さんのグランドピアノの喩えようもなく美しかった"ライムライト"のやさしさ。
楽しかった数々の名場面が鮮やかに心に思い浮かびます。
サンタナ秘蔵の1970年代のジョニ黒を楽しませて頂きながらのステージ。
あっという間に終演を迎えてしまいました。
演奏されたナンバーは、先日ご紹介したファーストアルバム"Limelight"で楽しむことができます。このアルバムの収録曲は、全曲演奏して下さいました。
平松加奈さんは、NHKで放映された三谷幸喜脚本の人形劇『シャーロック・ホームズ』の音楽を全編担当されました。このアルバムの中からテーマ曲をジャズセッション風にアレンジした演奏も素晴らしかったです。
リーダーの伊藤寛康さんとパーカッションの海沼正利さんは、スパニッシュコネクションやフラメンコなどのステージで、その卓越した技を、いつも畏敬の念を持って拝聴しています。
もう八年近くのおつきあいでしょうか。
アルバム"PIANO WORKS"でファンになった新澤健一郎さんのピアノとキーボードの生演奏を初めて拝聴できたのも嬉しかったです。
昨夜はなんと、伝説のアナログ・モノフォニック・シンセサイザーであるミニモーグ (Minimoog) を客席まで持ち出して弾いて下さいました。
(1980年代の製品だとおっしゃっていました。どういう改造を施したのでしょう?)
四人が四人とも音の匠であり、抜きん出た音楽性の輝くアーティスト。
四人の演奏は、たとえば、ラテンジャズといったような既成の音楽カテゴリーでは表現できません。
まさに今の時代をがっちり掴んだ新しいフュージョンであり、 新しいソフィスティケイテッド・ジャズだと思います。(表現が古い……)
"平松加奈 SPECIAL PROJECT"……これからのご活躍が本当に楽しみです。 素晴らしい時間をありがとうございました。